2004 巻 (2004) 759 号 p. 355-367
残留応力状態の改善により疲労強度を向上する低温変態溶接材料について, 施工試験, 桁疲労試験および残留応力測定により, 低温変態溶接材料をTIG DRESSING と同様な付加ビードとして用いて既設橋梁の疲労強度向上を行うための方法を検討した. その結果, ウェブが12mm未満, 鋼材強度がSM490Y鋼以下で, 板の同一箇所の両側から補強溶接を行う場合, この溶接施工に注意を要することが判明した. 適切な溶材と棒径を選定し, 溶接時の入熱を13kJ/cm以下に押さえることによって, 疲労等級がD等級を確保できることが確認された.