茨城県の波崎海洋研究施設において15年間(1987年~2001年)にわたりほぼ毎日取得した断面データを経験的複素固有関数法(CEOF解析)を用いて解析した.バーの沖向き移動速度に比例するバーの位相の変動周波数は,1994年以前は0.8~1.3cycle/year(周期0.7~1.25年)であったものの,1994年以降,次第に小さくなり,1996年末には0.1 cycle/year(周期10年)にまで低下した.バーの振幅も,長期的にはバーの移動速度と同様の時間変動を示しており,その値は,観測期間前半(1994年以前)よりも後半(1995年以降)の方が小さかった.このようなバーの長期変動には,外的要因である沖波エネルギーフラックスが影響していただけでなく,バーの振幅に関する負のフィードバック機構も関与していた.