65 巻 (2009) 4 号 p. 874-883
NATM工法を用いた未固結地山小土被りトンネルの建設では,地表面とトンネルが同時に同程度沈下するとも下がり現象が報告されており,地盤の沈下抑制が重要な課題となっている.その対策工法として脚部補強工が用いられている.本稿では,数値解析手法を用いて脚部補強パイルを種々の方向に設置した場合,パイルの挿入角度が地表面沈下抑制効果に及ぼす影響およびそのメカニズムについて検討した.
解析結果により,パイルは挿入角度にかかわらず,すべり線を交差することでせん断補強効果を発揮し,さらに,水平或いは小角度で斜め下に設置する場合は曲げ剛性,大角度で下向きに設置する場合は圧縮力,上向きに設置すると引張力を発揮して,覆工の荷重を健全な地盤に分担させることが確認できた.