土木学会論文集C
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和文論文
実用サイズによる超音波高密度砂杭の造成法に関する基礎的研究
大内 光徳村上 俊秀兵動 正幸吉本 憲正
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2010 年 66 巻 4 号 p. 776-787

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抄録

 超音波を利用した高密度砂杭工法の開発を最終目的にしている.本研究は既に効果が確認された室内要素試験1),2)と同等レベルの高密度化が可能で,かつ実用サイズに反映できる超音波の照射方法,および必要な水量を調査することを目的にした.加えて,ポータブルコーン貫入試験を実施し,相対密度と強度の関係についても調査した.そのため,実用サイズの土槽実験装置を試作し,実験を実施した.その結果,実用サイズについても室内要素試験と同程度の密度に豊浦砂が高密度化できること,豊浦砂の高密度化に土槽内の水位が影響しないこと,高密度化した豊浦砂の相対密度とポータブルコーン貫入抵抗の間に良好な相関関係があることが確認できた.

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© 2010 社団法人 土木学会
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