抄録
本論文は,非定常の水環境や防災シミュレーションのためのAR(Augmented Reality)可視化システムの構築を行うとともに,その適用性について検討を行ったものである.本システムは,対象環境の風景をマーカー画像とし,その内部の特徴点に基づき,カメラの位置・姿勢を推定するマーカーレスAR技術を用いている.本システムの水環境における適用性を検討するために,都市河川や海岸,海上等,環境が異なる三つの例題を取り上げその適用性を検討した.その結果,対象領域である河川や海岸周辺に構造物や地形の特徴点が数多く存在する場合には,適用性を確認することができた.一方,海上などのように対象領域に特徴点が少ない場合においては適用が困難であることを確認した.