土木学会論文集F4(建設マネジメント)
Online ISSN : 2185-6605
ISSN-L : 2185-6605
特集号(論文)
データ駆動型アプローチによる四国内コンクリート橋梁のひびわれ回帰モデルの構築
岡崎 百合子岡崎 慎一郎全 邦釘浅本 晋吾大窪 和明
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_107-I_118

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抄録

 本研究は,四国内の国直轄道路橋のコンクリート製主桁を対象として,データ駆動型の機械学習を援用したひびわれ発生および進展に関する回帰モデルの構築と,これに基づく要因分析を行うものである.四国内1,344橋における定期点検データ等を用いて,橋梁の諸元,環境条件や外力等の12種を予測子とし,ひびわれに関する損傷のランクを応答としたガウス過程回帰モデルを構築した.本モデルを用いて要因分析を行った結果,四国内の最たる地域特性の一つである降水量の多寡については,完成年度が1980年を境に影響が異なることが判明し,特に,完成年度1980年以前のRC主桁において影響が大きくなるといった,局所的な傾向を抽出できた.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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