抄録
本研究では地域住民を対象としたモビリティ・マネジメントのうち,家庭訪問形式を採用しフェイストゥフェイスによるコミュニケーションを行うプログラムにおける実施上の有効性,大規模展開上の課題等を明らかにするため,福岡市南区長住地域の地域住民を対象としたプログラムの実施結果を基に分析を行った.その結果として,家庭訪問形式による対象者へのコミュニケーションを行うことにより,クルマ利用の移動について削減効果が検証されるとともに,対象者への調査趣旨の浸透度が高まり,同時に高い水準の回収・コミュニケーション率の達成を実現できるなどの有効性があることなどが整理された.