土木学会論文集E
Online ISSN : 1880-6066
ISSN-L : 1880-6066
和文論文
重防食塗装系の駿河湾海上暴露20年の結果
守屋 進大澤 隆英渡辺 健児中野 正永井 昌憲多記 徹金井 浩一
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 62 巻 4 号 p. 790-797

詳細
抄録

 本報告は,ISO/TC156に採択された国際共同暴露試験地の1つである駿河湾大井川沖に設置された海洋技術総合研究施設において実施された重防食塗装系の海上暴露試験結果である.下塗りに厚膜形ジンクリッチペイントを用い,上塗にふっ素樹脂塗料を用いた重防食塗装系は海上暴露という厳しい腐食環境下でも20年を経過しても良好な防錆性と耐侯性を有することが確認できた.一方,重防食塗装系でもエッジ部でさびが発生しているものがあり,エッジ部の防錆対策が重要であることが認識された.

著者関連情報
© 2006 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top