64 巻 (2008) 1 号 p. 237-246
歩道路面の凹凸は車いすや乳母車などに振動を生じさせて安全で快適な通行を妨げるだけでなく,車いす使用者には身体のケイレンなどの症状を引き起こす場合もあることが知られている.本研究では,各種タイル舗装を通行する車いすの振動加速度を測定して,タイルの目地によって車いすに生じる振動の特性を解明した.続いて,振動レベルを用いて測定対象路面における車いすの乗り心地を評価するとともに,タイルの目地幅と車いすの乗り心地の関係を明らかにした.さらに,本研究で得られた車いすの振動特性を適用することにより,タイル舗装における車いすの乗り心地の推定が可能であることを示し,その手法を用いて車いすの乗り心地に配慮したタイル舗装の諸元について検討を行った.