64 巻 (2008) 2 号 p. 371-388
本研究ではアルカリ骨材反応による損傷において,最も耐力低下に起因すると考えられる鉄筋曲げ加工部の破断現象に着目し,鉄筋破断メカニズムの解明を目的としている.本研究ではまず,曲げ加工による初期亀裂に着目し,鉄筋の違い(成分,節形状)による破断への感受性についての検討を行った.その後,実構造物を模擬した1/8スケールで種々の破断条件を設定した供試体を作製し,供試体内部に膨張コンクリートを用いることでASR膨張を模擬した実験を行った.その結果,使用する鉄筋や加工条件により初期損傷程度が変化すること,初期損傷程度が大きいほど膨張を受けた際,鉄筋曲げ加工部での損傷の進展が顕著となることを確認した.