2013 年 69 巻 1 号 p. 9-20
2004年度に日本橋常盤小学校5年生を対象に実施した50コマに及ぶまちづくり学習の授業効果について,その児童が高校2年生になった時点での授業効果の持続性を分析するための追跡調査を実施した.調査対象者は,授業を受講した児童と保護者,小学校教員,さらに当時授業を受けていない上級生とし,まちづくりに対する関心の比較を試みた.
この結果,受講した児童の半数以上が現在もまちづくりに関する関心を有していること,大学生や地域住民などの外部協力者が授業効果を有効に高めること,1つの題材の授業を連続的に長期間実施することが有効であることが明らかになった.