土木学会論文集F
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和文報告
厚層舗設工法によるアスファルト表面遮水壁の施工性と品質
渕上 学大野 俊夫大坪 政美東 孝寛加形 護
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2010 年 66 巻 4 号 p. 504-523

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抄録

 フィルダム等の表面遮水工の一つとして,アスファルト表面遮水壁工法がある.国内の堤高30m以上のダムでは,遮水壁の断面構成として中間排水層をもつ多層構造が一般的であり,その上部遮水層では,厚さが5~6cmの層を2~3層重ねる従来からの多層舗設工法が適用されてきた.しかし,近年の極寒地に建設される調整池では,従来工法で実現困難な工期短縮等の技術的課題の解決が求められている.そこで,本研究ではこれらの課題を解決するため,多層構造の遮水層の厚層化(8~10cm)と層構成の単純化で層数を減らす厚層舗設工法および従来工法による舗設試験を実施し,両工法に要求される基本的な施工性と品質を比較検討した.

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© 2010 社団法人 土木学会
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