鋼道路橋の少数鈑桁橋等には,PC床版や合成床版が多く採用されている.これらの床版よりも軽量で,かつRC床版と同等以上の耐久性が期待できる床版の開発を目標として,鋼とコンクリートの複合構造を基本とする床版構造を検討した.その結果,その目標を実現できる床版構造として,主桁と一体の鋼桁断面としたデッキプレートの上側に平板の縦リブを配置し,縦リブに設置したボルトタイプのずれ止めで,鉄筋コンクリートと鋼桁を機械的に合成した複合形式の床版の構造を提案する.本報告では,この床版の構造概要を説明し,今回採用した新しいボルトタイプのずれ止めの強度確認試験,および床版の耐久性を確認するために輪荷重走行試験を行った結果について述べる.