土木学会論文集G
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和文論文
栄養塩浸透域制御によるバイオレメディエーションの効率化
藤原 篤志森 也寸志松本 祐子
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2010 年 66 巻 4 号 p. 187-193

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抄録

 汚染土壌における微生物浄化では,土壌の微細間隙にまで栄養塩を送り届ける技術が重要である.また,浄化に使用されない栄養塩は二次的に地下水を汚染するため,粗大間隙を通じたバイパス流を防ぎながら浄化することが求められる.本研究では粗大間隙の有無の違いを持つ汚染土壌カラムに対して飽和・不飽和で栄養塩を浸透させ,移流・分散が微生物活性にどのように影響を与えるかを精査した.結果的に,粗大間隙を有し不飽和浸透をさせた試料が最も微生物活性が高くなった.不飽和浸透がバイパス流を防ぎながら分散を卓越させ,微生物活性に有利な水分量を維持し,かつ粗大間隙が目詰まり防止の役割をしている様子が観察された.飽和に比べて栄養塩の利用効率が約10倍で,地下水汚染の可能性も最小であった.

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© 2010 社団法人 土木学会
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