土木学会論文集C(地圏工学)
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和文論文
飽和ベントナイトの応力・ひずみ関係に及ぼす微視的な構造変化の影響に関する考察
田中 幸久渡邊 保貴
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2016 年 72 巻 4 号 p. 339-353

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抄録

 放射性廃棄物処分では,ベントナイト系材料を人工バリアなど施設の重要な構成要素の一つとして用いられることが検討されている.ベントナイト系材料は,廃棄体を支える機能や隙間発生時の膨潤による自己修復性も必要とされることから,その力学的特性の評価が重要である.特にNa型ベントナイトでは,その特長である飽和時の顕著な膨潤性を考慮した評価が必要となる.本論文では,飽和したNa型ベントナイトの膨潤圧に及ぼす間隙水の水質の影響に関する実験結果と電子顕微鏡による観察結果を説明し得るモンモリロナイトの微視的な構造とその変化の条件を示すとともに,膨潤圧との関係を説明し得るメカニズムを提案した.さらにその条件とメカニズムを導入した弾塑性モデルにより,一次元除荷・再載荷時の挙動をほぼ再現できることを明らかにした.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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