土木学会論文集C(地圏工学)
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和文論文
盛土形状をパラメータとしたカルバート縦断方向の動的遠心模型実験
宮崎 祐輔澤村 康生岸田 潔木村 亮
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2017 年 73 巻 4 号 p. 429-441

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抄録

 ヒンジ式プレキャストアーチカルバートは,2011年に発生した東日本大震災により,供用性を損なう大きな被災を初めて経験した.被災状況から,アーチ部材の損傷がカルバート縦断方向に規則的に並ぶといった一方向に強い地震動を受けたような損傷が確認されており,土被りが小さい領域や坑口部で損傷が集中している.そこで本研究では,ヒンジ式アーチカルバートを含む盛土模型に対し,盛土形状に注目した動的遠心模型実験を実施した.その結果,カルバートの土被りが小さい場合,最も盛土の拘束効果が小さくなる坑口部で,カルバートの応答が大きく増幅し周辺地盤の応答を卓越することを確認した.さらに,カルバートの土被りが大きい場合,盛土の拘束効果が増加することで,カルバートは周辺地盤に追従的な応答を示すことを確認した.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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