土木学会論文集C(地圏工学)
Online ISSN : 2185-6516
ISSN-L : 2185-6516
和文論文
修正I-D法による斜面崩壊危険度予測における飽和帯形成時刻の推定手法の提案
檀上 徹酒匂 一成石澤 友浩藤本 将光伊藤 真一深川 良一
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2022 年 78 巻 3 号 p. 165-179

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抄録

 筆者らは,斜面崩壊の危険度予測精度の向上を目的として,降雨継続時間と平均降雨強度の指標(I-D法)にテンシオメータによる現地計測結果を加味した修正I-D法を提案してきた.本手法において,計測点で最初に0.0cmH2O以上の水理水頭が計測された時点(𝑡sat)を把握することは重要であり,そのためにはより適切かつ実用的な𝑡satの閾値の推定指標の検証が必要である.本論文では,𝑡sat推定指標を新たに提案し,それを修正I-D法に反映させた場合の斜面崩壊の危険度予測精度を検証した.その結果,降雨開始からの時間と平均降雨強度の指標が,𝑡satを推定する上でより適切であることを確認した.さらに,提案指標を用いて𝑡satを求め,修正I-D法による斜面崩壊の危険度予測を行うことで,高い的中数で斜面崩壊発生の有無を判断できることを示した.

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