土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第62巻
堤内に設置された水害防備林の洪水氾濫流木捕捉に関する水理模型実験
佐藤 裕和肱岡 勝成深田 耕太郎遠藤 雅実
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 4 号 p. I_1213-I_1218

詳細
抄録

 堤内地に設置された水防林の洪水氾濫流木の捕捉効果について,1/100スケールの水理模型実験を行い検証した.氾濫流量は約5×10-3m3/s,流木は直径3mm,気乾密度約640kg/m3の木材を長さ3, 4, 5cmにして用い,水防林は樹径3.05mm,樹林中心間隔3cmで正方格子状に配置し,水防林幅は0, 0.1, 0.2, 0.4mとした.樹林間隔と同程度の長さを持つ3cmの流木では,いずれの水防林幅でも堤内地への流入流木に対する水防林での捕捉は見られなかったが,流木長と水防林幅の増大とともに捕捉率が上昇することが確認された.すなわち,4cmの流木では水防林幅0.1, 0.2, 0.4mに対してそれぞれ平均約7.4, 11.1, 14.1%の捕捉率,同様に5cmではそれぞれ平均約45.6, 45.7, 58.1%となり,氾濫流木の堤内地への流入を半量程度抑制した.また,捕捉流木の水防林内での空間分布を見ると,破堤口沿いの前面に集中することが明らかとなった.

著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top