土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第63巻
逐次型データ同化手法の応用によるアンサンブル降雨予測情報の改善
勝山 翔生谷口 健司中村 和幸
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 74 巻 5 号 p. I_253-I_258

詳細
抄録

 観測史上最大規模の降雨の発生や,地球温暖化に伴う大雨の強大化が懸念されるなか,実効性のあるソフト対策の実現のため,高精度な降雨予測情報が求められている.一方,決定論的な数値気象予測の精度は十分ではなく,気象庁はメソアンサンブル予報システムの試験運用を実施中である.本研究では,データ同化の一手法である粒子フィルタを応用したアンサンブル数値予測情報の改善のための基礎的な知見の獲得に取り組んだ.分散共分散行列を変化させた粒子フィルタによる予測値の修正では,適切な分散共分散行列の選定がアンサンブルの退化の回避に重要であるとの知見を得た.また,複数時刻の観測値の活用により改善度が高まる傾向がみられた.複数地点を対象とした修正では,単一地点を対象とした場合よりもスレットスコアに顕著な改善がみられた.

著者関連情報
© 2018 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top