土木学会論文集B1(水工学)
Online ISSN : 2185-467X
ISSN-L : 2185-467X
水工学論文集第64巻
接近流が射流状態のまま堤防を越流する流れに対する二線堤構造のエネルギー減衰特性
小野寺 祐乃五十嵐 善哉田中 規夫
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2019 年 75 巻 2 号 p. I_709-I_714

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抄録

 東北地方太平洋沖地震津波以降,多重防御による津波災害の減災が推進されている.本研究では,岩手県で計画されている防潮堤を参考に,二線堤構造に関する水理模型実験を行った.実験では,陸側堤防の構造を変えた各ケースについて,堤防間の流況とエネルギー減衰率の関係を示した.堤防間では,跳水が発生する流況としない流況が見られ,特に跳水が発生しない流況は,陸側堤防の構造によってエネルギー減衰率が海側堤防のみに近づく場合があった.陸側堤防上の樹林帯はエネルギー減衰に有効であるが,転倒や破断の可能性があるため,安全な条件を検討した.大槌町で計画されている堤防は,レベル2津波に対して堤防間の跳水が津波エネルギーを減衰することを示し,その際の樹林帯の安全な条件を検討した.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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