抄録
関西の主要な観光地である京都・奈良では,観光客の公共交通への転換によるCO2排出量削減を目的として,モビリティ・マネジメントに着手した.具体的には,出発地におけるコミュニケーションとして,地域情報紙,ラジオ番組,旅行雑誌を活用してマイカー以外での来訪を呼びかけるモビリティ・マネジメント技術を検討・実施した.また,到着地におけるコミュニケーションとして,宿泊施設ならびに駐車場における情報提供により,次回の来訪時の行動変容を促した.以上の取組によるCO2排出削減量等の効果を推計した結果,「ラジオ」を活用した観光MMの高い事業効率性が確認され,出発地が広域に分布する観光MMにおいては,広域の対象者に対して効率的にコミュニケーションを図ることができる電波を用いたメディアの有効性が示唆された.