2013 年 69 巻 5 号 p. I_761-I_770
各国でカーシェアリングのサービス利用が進んでいるが,我が国でも民間事業者による運営が本格的に始まり,最近ではカーシェアリングが交通手段の一つとして認識されてきている.本研究では,カーシェアリングの更なる普及・利用促進に向けて,会員と非会員との環境意識や自動車保有意識の差異及びサービス変化に対する感度を把握することを目的としてWEBアンケート調査を実施した.その結果,会員と非会員で自動車保有意識に差がみられ,カーシェアリングの利便性を高めることで更なる普及の可能性があること,乗り捨て方式や電気自動車の導入に対して利用意向が高く,利用促進に効果的であることを示す.