土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第32巻(特集)
テーラーメイド型SP調査による所要時間傾向情報提供時の経路選択行動分析
宇野 伸宏中村 俊之馬場 悠介山崎 浩気倉内 文孝
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 71 巻 5 号 p. I_467-I_479

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抄録

現在,ドライバーに提供されている旅行時間情報は現在情報に類するものであり,情報提供時の利用者の反応を考慮したいわゆる予測情報ではない.ITおよび観測技術の進展により,実際に現在情報としての所要時間情報に付加的に矢印により短期的な交通状態の変動を示す情報(傾向情報)をVMS等で提供するサービスが我が国の都市高速道路で開始されている.本研究では,所要時間に関する傾向情報提供について利用者の日常的な交通行動を踏まえた,テーラーメイド型のSP調査を,阪神高速道路の利用者を対象として実施した.分析の結果,とりわけ増加傾向の提供が,ドライバーの経路選択に有意な影響を及ぼす可能性が示唆された.

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© 2015 公益社団法人 土木学会
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