2015 年 71 巻 5 号 p. I_805-I_816
近年,環境負荷低減意識の高まりからカーシェアリングサービスの普及が進みつつある.乗り捨てが可能なワンウェイ型のシェアリングサービスでは,利便性が高い反面,需要の偏りによる車両の偏在が問題となっている.本研究では,再配車を行わないワンウェイ型シェアリングシステムの導入可能性をトリップの置き換えモデルの構築,運用シミュレーション分析によって検討する.そのために,熊本市内におけるMEVによるシェアリングを想定したSP調査を設計・実施した.さらにモデルを用いた運用シミュレーションプログラムを開発し,導入可能性の検討を行う.