土木学会論文集D3(土木計画学)
Online ISSN : 2185-6540
ISSN-L : 2185-6540
土木計画学研究・論文集 第33巻(特集)
社会ネットワークを通じた相互作用と混雑を考慮した最適交通料金政策の進化的遂行
大平 悠季織田澤 利守
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2016 年 72 巻 5 号 p. I_373-I_382

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抄録

近年,ロンドン等で導入された混雑課金制度が交通混雑の解消に一定の成果を挙げている.一方,既存研究においては,課金方式や料金水準の設定の際に集積の経済を考慮することの必要性が指摘されている.対面形式のコミュニケーションを通じた相互作用は集積の経済の源泉の1つとされ,その質や頻度はコミュニケーションを行う主体間の社会的関連性(社会ネットワーク)にも大きく影響を受ける.こうした観点から,本研究では社会ネットワークを通じた相互作用を明示的に表現し,コミュニケーションに内在する相乗効果と交通混雑を同時に考慮できる理論モデルを構築する.提案モデルをポテンシャルゲームとして解釈することにより,社会ネットワーク構造に関する情報を用いずに実行可能な交通料金政策が,社会的最適状態を進化的に達成することを示す.

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© 2016 公益社団法人 土木学会
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