2019 年 75 巻 5 号 p. I_129-I_134
近年,全国的に地域活性化への取り組みが進められている.その一つとして観光地の活性化が挙げられる.各地域でアンケートなどによって,マーケティングが行われた上で活性化の取り組みが推進されるべきであるが,基礎であるマーケティングが十分行われているとは言い難い.その課題として,マーケティングへの認識不足,アンケート等の労力に対する負担感などが挙げられる.一方で,観光に対し,人々の行動や印象の記述が,SNSにより自ら発信されるようになり,これらのデータがビッグデータとして蓄積されつつある.また,印象を写真で投稿するSNSも登場している.本研究ではこれらのデータを活用した観光マーケティング分析の手法開発や活用可能性について論じる.