2023 年 78 巻 5 号 p. I_193-I_204
本研究では,補修費用と利用者費用を同時に考慮し,高速道路ネットワークの舗装の補修施策を決定する問題を考える.複数のリンクによって構成された道路ネットワークでは組み合わせ爆発により補修施策の導出及び結果の解釈と実用化が困難である.それに対して本研究は,グルーピングと集計化に基づく近似的解法を提案する.リンクのグルーピングを行い,グループごとに劣化状態の集計化を行うことで,組み合わせ爆発を回避しつつ,実務者にも理解されやすい補修施策の導出を可能にする.また,ネットワークの構造に基づいたグルーピングを行うことで,構造に依存し得る補修費用と利用者費用を考慮した補修施策の導出を可能にする.数値計算事例では,提案する解法による施策が,既存の施策と比較して補修費用と利用者費用を同時に削減できることを示す.