2024 年 80 巻 17 号 論文ID: 24-17248
本研究では,自然や生態系を生かしたグリーンインフラ(GI)とコンクリート構造物等によるグレーインフラ(GyI)を含めたインフラ評価の枠組みを構築し,沿岸インフラが人間と自然に与える影響を検討した.GIS,海洋モデル,衛星データ,Well-beingアンケート調査結果等を変数とした指標のクラスタ分析によるマッピングによりインフラの地域特性を可視化し,その差異を考察した.Well-beingはハザードの大小に関係し,ハザードが小さいほど満足度が高い傾向にあった.また,都市化で得られる満足度には限度があり,GIの生態系サービスがより高い満足度に繋がる可能性が示された.本研究結果から,Well-beingと自然需要の両方の観点からGIとGyI双方のバランスを考慮する重要性が示唆された.