土木学会論文集
Online ISSN : 2436-6021
特集号(海洋開発)論文
発酵木粉を用いた藻場造成ブロックに関する研究―酵母の生存とモルタル基材の特性―
今野 克幸三原 義広福原 朗子
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2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18170

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抄録

 藻場造成は漁業資源の回復や生態系維持のための重要課題であるとともに,ブルーカーボンの推進に寄与するものとして,近年注目されている.本研究では,モルタルに糖化発酵した木粉(以下,発酵木粉)を混入し,藻場造成用のブロックとしての利用可能性について調べた.まず,室内試験により,モルタル内での酵母の生存可能性について調べた.そして,発酵木粉を混入したモルタル供試体を海中に浸漬する曝露試験を行い,藻類の着生状況を調べた.室内試験の結果として,発酵木粉を25mm程度のサイズの塊に成形することで,酵母はモルタル内で少なくとも13週間生存することが示された.曝露試験では,発酵木粉を含むモルタル供試体には,発酵木粉を含まないものに比べ多くのマコンブが着生したが,光量の影響について今後検証する必要がある.

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