2024 年 80 巻 7 号 論文ID: 23-00166
計算精度と計算効率の両立を目的とするAdaptive Mesh Refinement(AMR)法の多くは,計算セルの管理構造の複雑さと形状適用性の面で課題がある.そこで本研究では,並列化の最小単位(Domain),格子解像度の変更の最小単位(Block),任意形状の計算セル(Element)を階層的に管理し,それらを接続するSystematic Gridを開発した.本論文では,まず提案するSystematic Gridのオブジェクト指向に基づく設計手法を説明する.次にDiscontinuous Galerkin(DG)法に基づく離散化手法について説明する.そして最後に1次元・2次元移流問題と円形湖の風応答問題に対してSystematic Gridを適用し,精度及び並列化効率を確認した.