2026 年 82 巻 1 号 論文ID: 25-00147
建設副産物のリサイクルに伴う,二酸化炭素(CO2)の排出削減効果を推定した事例は限られている.本研究では,建設工事で発生する土の有効利用や処分に関わるCO2排出量を推定するモデルを提案した上で,2018年度の建設副産物実態調査の結果を用いて排出量を推定したところ,2018年度のCO2排出量は432万t程度となった.ここで,2018年度に発生した全ての土を残土受入地で処分し,工事で使用する土の全てを新たに採取すると仮定し計算を行うとCO2排出量は788万tと推定された.一方,建設工事で発生した土の有効利用率を限りなく100%に近づけたシナリオを設定して仮想計算をしたところ排出量は336万tと推定されたため,建設発生土のリサイクルを推進することでCO2の排出を削減しうることが示唆された.