2026 年 82 巻 7 号 論文ID: 25-00206
本論文は,どのような要因が二地域居住につながるのかを明らかにし,二地域居住に関心を持たない人たちと関心を持つ人たちの間で環境配慮行動に差があるかを検証する.アンケートデータを用いて,回帰分析と統計学的検定を行い,三つの重要な結果を得た.第一に,年齢が高く既婚で,定職を持つ人の方が,二地域居住を考えたり実施したりする.コミュニティ内の人間関係を重要視する人ほど,幼少期の自然体験度が高い人ほど,二地域居住を考えたり実施したりする.第二に,ごみ,エネルギー・資源,自動車利用に関して,二地域居住に興味関心を持っている人たちは二地域居住を考えたことがない人たちよりも環境配慮行動が高くなる.第三に,二地域居住を実施している人たちは環境問題への関心・意識は高いものの,環境配慮行動の程度は必ずしも高くない.