2011 年 67 巻 2 号 p. I_256-I_261
本研究では,新しく斜め入射波を造波可能な3次元数値解析手法を開発し,河口域における波と流れの相互作用による波高分布および流れ特性を,交差角を変化させながら考究することを目的とする.まず,異なる入射角の進行波に対する検証により,新たに開発した斜め入射波の造波方法の妥当性を示した.また,流れの流速が大きくなるほど波高の現象が顕著になること,波と流れが交差する付近での相互作用の影響によって波高が増大することを示した. しかし, 波と流れの交差角が小さくなると,流速や入射波周期が波高変化に及ぼす影響が小さくなることも明らかにした.