土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
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海洋開発論文集 Vol.28
海氷の摩擦による鋼構造物の損耗特性に関する基礎的研究
木岡 信治遠藤 強竹内 貴弘
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2012 年 68 巻 2 号 p. I_1049-I_1054

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抄録

 海氷の作用による鋼構造物表面の劣化特性を調べるため,人工海氷と金属材料(主に炭素鋼)とのすべり摩耗試験を実施した.金属供試体を,適当な圧力[0.12 - 1.62 MPa]で氷に接触させ,往復運動により摩擦させた.摩耗率(mm/km)は,圧力とともに増大するが,0.5MPa以上では,大きな増加は見られず,凝着摩耗特性を表すHolmの式に適合しなかった.また,TiとSUSの損耗率は,ほぼゼロであり,SSとの硬さ(ビッカース硬さ)の違いのみでは説明がつかなかった.結局,SSの損耗は,機械的摩耗(凝着)より腐食による寄与が遙かに大きいと推察され,これはまた,損耗率(時間あたりの損耗量)は摩擦速度にほぼ比例して増大し,材料表面の活性化あるいは酸素供給の増減に関係している事からも,裏付けられた.

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© 2012 公益社団法人 土木学会
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