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土木学会論文集B3(海洋開発)
Vol. 68 (2012) No. 2 p. I_19-I_24

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http://doi.org/10.2208/jscejoe.68.I_19

海洋開発論文集 Vol.28

 平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震で発生した津波災害で,著者らは岩手県北部海岸域を中心に調査を実施した.調査では,水面から建物壁に残る泥水の最上部や山斜面の遡上部の最上部までの痕跡高を把握し,その後潮位推算モデルを利用して被災時の津波高を把握した.その結果,構造物が無い前面が開けた浜崖を遡上した津波遡上高は三陸北部で17m程度であり中部では20m程度であった.また,久慈や野田のように南部からの進行波と北部の岬の反射波が干渉して波高が増大した海域があり,特に野田村では局所的に30m以上の遡上痕があった.宮古湾のように,多くの湾では湾奥で遡上高が減衰していたが,広田湾では逆に湾奥で増大していた.木造家屋の被災状況は,1.5m程度の浸水深で半壊,2m程度以上の浸水深で全壊であった.

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