土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
海洋開発論文集 Vol.29
閉鎖性内湾における残差流に着目したメッシュ細分化指標の検討
田中 陽二岡崎 光平佐々木 淳
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 69 巻 2 号 p. I_1246-I_1251

詳細
抄録

 閉鎖性内湾における流動場の再現精度はメッシュサイズに依存しているため,メッシュサイズによって生じる流動場の誤差を正しく評価することが求められる.本研究の目的は,閉鎖性内湾の流動場に重要な役割を果たしている潮汐残差流に着目し,メッシュサイズによる流動場の誤差を評価する方法を示すとともに,その誤差を事前に推定するための指標(メッシュ細分化指標)を検討することである.伊勢湾を対象海域として,400m, 800m, 1600mの3種類のメッシュサイズで潮流計算を行った.潮汐・潮流の再現性はいずれのメッシュでも良好であったが,海峡部での残差流はメッシュサイズによる差が比較的大きくなっていた.メッシュ細分化指標として,地形の複雑さ,および残差流の変動に基づく指標をそれぞれ提案し,残差流誤差との比較を行った.そのうち,残差流の変動に基づく指標は残差流誤差との決定係数が0.48と比較的高く,メッシュ細分化指標として使用できることが示された.

著者関連情報
© 2013 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top