土木学会論文集E1(舗装工学)
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和文報告
低温性状改善型アスファルトのアスファルト表面遮水壁型フィルダム改修工事への適用
島崎 勝角尾 崇笠原 篤
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2011 年 67 巻 1 号 p. 1-9

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抄録

 アスファルト遮水壁は,アスファルトの有する変形追従性や応力緩和性状により,地震時の急速な堤体変形などにも追従可能であり,また水位変動や温度変化などにより発生する応力を緩和し,疲労が蓄積し難いという特長を有している.一方,温 度依存性により,低温時にはそれらの性状が低下する.そのため,低温時にも変形追従性や応力緩和性状が低下しにくい低温性状改善型アスファルトを開発した.開発に当たっては,米国における新道路計画SHRPの配合設計法SUPERPAVEのアスファルトの指標であるPGを参考とし,PG64-28(供用可能最高温度64℃,最低温度-28℃)の性状を目標とした.北海道虻田郡京極町に位置する双葉ダムのアスファルト遮水壁補修計画に当たり,当該開発アスファルトの適用性が検証され,その補修工事に適用された.

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© 2011 公益社団法人 土木学会
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