2011 年 67 巻 3 号 p. I_123-I_128
粒状路盤材料の支持力が粒度によってどの程度異なるのかを明らかにすることを目的として,下層路盤材を対象として定められている品質規格の範囲内で,幾通りかに粒度調整した材料のCBR試験を行った.新材,セメントコンクリート発生材,アスファルトコンクリート発生材,瓦再生材のそれぞれで試験を行った結果,すべての材料で粒度によるCBRの大小関係が同一となった.同じ材料であっても粒度が変わるとCBRが2倍以上となる場合もあるので,材料の支持力確保のために粒度調整が役立つ可能性のあることが分かった.また,Talbot式でnを0.4~0.5とした粒度が,本研究で大きなCBRを得た粒度に近いことを確認した.