2011 年 67 巻 3 号 p. I_181-I_187
2007年制定の舗装標準示方書において舗装の性能設計体系が整理され,荷重支持性能,走行安全性能,走行快適性能,耐久性能および周辺環境低負荷性能といった要求性能とともに,それらの照査方法が示された.コンクリート舗装の走行安全性能照査では,段差に対する照査が挙げられており,米国での検討実績を踏まえた段差量の推定式が取り入れられている.そこで,高速道路での実測データを活用した当該推定式の適用性の検証を行った.その結果,特に累積エロージョン量と年間降水量に関する項がわが国の実態に即していないことがわかり,より推定精度を向上させた修正式を提案した.