2012 年 68 巻 3 号 p. I_155-I_162
本研究では,連続鉄筋コンクリート舗装(CRCP)の横ひび割れの発生形態に及ぼす設計パラメータの影響を調べるために,3次元有限要素法(3DFEM)による構造モデルを開発した.構造モデルにおいては,コンクリート打設後の硬化に伴う物性の時間的な変化を考慮するために増分法を採用した.また,鉄筋とコンクリートの間の力学的な相互作用を表現するばね付着モデルを開発し,実物大のCRCP試験舗装における観測結果と計算結果を比較することにより,ばね付着モデルに必要なパラメータの値を決定した.この構造モデルを用いて,鉄筋およびコンクリート版の応力ならびにひび割れ幅に及ぼすひび割れ間隔,アスファルト中間層の弾性係数および鉄筋位置の影響について調べた.