2012 年 68 巻 3 号 p. I_21-I_28
舗装の構造解析においては,BISAR,CHEVRON,ELSAやGAMESなど様々な多層構造解析プログラムが活用されている.しかしながら,これらの解析プログラムでは,荷重の接地圧分布を一定としており,非線形分布には対応できない.そこで,本研究では,パラボリック分布やインバースパラボリック分布のような非線形接地圧分布が考慮できる新たな構造解析プログラムの開発を行った.初めに,この種の問題の基礎となる静的な鉛直荷重に対する理論解を物理的な意味の明確な体積ひずみを用いて誘導することを試みた.次に,これを適用した多層弾性解析プログラムを用いて,いくつかの例題について検討を行い,その適用性について検証を行った.