2013 年 69 巻 3 号 p. I_133-I_140
筆者らは,連続鉄筋コンクリート版の下にあるセメント安定処理路盤20cmのうち上部4cmをアスファルト中間層に置き換えた場合の力学的な影響について研究を行った.本報文は,コンポジット舗装の連続鉄筋コンクリート版下のサブベースをセメント安定処理路盤としたケースと,セメント安定処理路盤の上部4cmをアスファルト中間層に置き換えたケースの2種類の実物大試験施工を実施し,その挙動を表現できるFEM解析モデルを構築して,アスファルト中間層の弾性係数を検討した.その結果,走行方向の拘束ひずみはアスファルト中間層の弾性係数の影響を受けないこと,横断方向の拘束ひずみはアスファルト中間層の弾性係数の影響を受け,その値は昼夜および季節において異なることを明らかにした.