2016 年 72 巻 3 号 p. I_19-I_25
タイヤ/路面転がり抵抗を低減する舗装技術は,自動車から排出されるCO2の削減が可能となるため,今後の低炭素社会に向けた新たな舗装技術であると考えられる.筆者らは,これまでに転がり抵抗を低減する舗装技術の開発やそのメカニズム解明に向けた研究を行っている.しかし,転がり抵抗と舗装の路面性状の関係は複雑であり,その評価手法も明らかになっていない点が多いのが現状である.本研究では,感圧紙によるタイヤと路面間の接地応力分布に着目し,その特性を把握するとともに,舗装路面の転がり抵抗の間接評価手法として適用性を検討した.その結果,接地応力分布は路面のテクスチャによって明らかな差異があること,ネガティブテクスチャ評価ができる可能性があること等が分かった.