2016 年 72 巻 3 号 p. I_27-I_35
本研究は,プロファイル測定の実証試験に基づき,低速プロファイラに要求される精度およびその検証における視点と方法をまとめたものである.結果として,施工管理を想定した場合の目標として,基準プロファイルに対し,相互相関関数に基づくプロファイル一致度が全波長帯域で0.9および帯域1.6~25mで0.8以上かつIRI(国際ラフネス指数)誤差5%以下であり,プロファイル振幅比であるゲイン誤差が帯域1.6~50mで10%以下を提案した.また,これらの目標値を満たすため,移植性と反復性が同程度であると仮定した場合,プロファイラには,一致度0.95(全帯域)および0.9(帯域1.6~25m)以上かつIRI誤差2.5%以下であり,ゲイン誤差5%以下(帯域1.6~50m)の精度が必要であることを明らかにした.