2017 年 73 巻 3 号 p. I_63-I_70
維持管理を行う財源および点検・補修に係わる人手不足が深刻な問題となっている.その解決策の一つとしてICRT技術の積極的な導入が期待されている.近年,MMS(Mobile Mapping System)が様々なシーンで活用されており,計測データを利活用できる状態にある.道路管理の総合的な視点からデータ取得されるMMSデータは,台帳作成等に利用されているが,これらのデータを多面的に利活用することが重要である.これまでに多く蓄積されている標準的なMMSで取得したデータから路面縦断プロファイルの作成およびIRI算定を行い,精度を確認することでデータ利活用の有効性を検証した.その結果,舗装点検要領に基づくIRIの算定に必要な路面縦断プロファイルを標準的なMMSのレーザデータ,POS/LVデータで作成できることを実証した.