2012 年 68 巻 2 号 p. 331-346
鋼連続合成桁にプレキャスト床版を採用することは,品質の安定化や施工期間短縮に寄与できる.しかし,プレキャスト床版では,合成桁として必要な本数のずれ止めは箱抜き孔を設けて配置しなくてはならず,プレキャスト床版の構造的な制約から配置が困難になることが多い.本論文では,鋼連続合成桁に用いる比較的長尺かつ太径のずれ止めについて,実験および解析によるせん断耐力の評価と正曲げ領域におけるずれ止めの挙動の考察から,ずれ止めの配置方法など設計法の提案を行う.