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土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Vol. 70 (2014) No. 4 p. I_839-I_863

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http://doi.org/10.2208/jscejseee.70.I_839

地震工学論文集第33巻(論文)

 地震被害想定において地盤構造,特に平野・盆地のモデル化が重要であることは論を待たない.愛媛県地震被害想定の実施準備過程で,地震調査研究推進本部の「全国1次地下構造モデル(暫定版)」と表層地盤ボーリングに基づく初期地盤モデルで松山平野における地震動評価を実施したところ,地震動強度の低評価・地盤増幅率の過小評価という問題が浮上した.本論文では,この問題を解決するための平野地下構造のモデル化とその妥当性を議論する.原因を深部・浅部地盤の両面から検討し,平野の深部地盤の上方と浅部地盤のモデルを修正した.この修正は,松山平野における地質・地盤構造に関する既往研究,平野での高密度な微動観測の結果に基づいた.修正モデルを用いて,2001年芸予地震のシミュレーションを行い,計測震度,アンケート震度分布,被害状況と比較した.その結果,いずれにも調和し,修正モデルの妥当性が検証できたので,微動観測に基づく地盤モデルの構築が有効である事例として示した.

Copyright © 2014 公益社団法人 土木学会

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