土木学会論文集A1(構造・地震工学)
Online ISSN : 2185-4653
ISSN-L : 2185-4653
地震工学論文集第36巻(論文)
航空レーザー測量による東京湾岸西部の液状化沈下マップの作成と精度の検証
梶原 和博小長井 一男清田 隆
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2017 年 73 巻 4 号 p. I_243-I_250

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抄録

 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(Mw=9.0)は,東京湾臨海部の埋立地や利根川流域に深刻な液状化被害をもたらした.将来の地震における再液状化の可能性も考慮して,本地震で生じた液状化被害を定量的な情報として記録し,防災へ役立てていくことは極めて重要である.この地震を受けて,Konagaiら1)は,千葉県沿岸部を対象に航空レーザー測量から得られた地震前後の数値表層モデル(DSM)の標高変化から地殻変動成分などを除去し,液状化に起因する地盤沈下量を示した液状化沈下マップを整備した.本研究では,同様の手法を用いて京浜工業地帯を含む東京湾岸西部の液状化沈下マップを作成した.また,地震後に現地で実測された地盤沈下量と比較を行うことで,沈下マップの精度検証を行った.

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© 2017 公益社団法人 土木学会
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