日本小児看護学会誌
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小児看護実習におけるユーモアカンファレンスの試み : 看護学生が捉えたにっこり・ほっと場面
井上 寛隆霜田 敏子原嶋 朝子
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2008 年 17 巻 1 号 p. 45-50

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抄録

本研究は、小児看護実習2年間のユーモアカンファレンスで取り上げられた場面から、援助内容(誰が、どのようにユーモアを活用したか)および、その効果と反応を検討し、ユーモアカンファレンスでの学生の学びを考察することを目的とした。ユーモア場面183件のうち、学生、教員、医療者が意図的にユーモアを発し、相手が嬉しそうな笑みを浮かべる、緊張が解ける、ほっとしたなどの効果や反応を捉えた場面「にっこり・ほっと場面」64件の検討から、以下のことがわかった。1.学生は小児看護実習における様々な援助場面で意図的にユーモアを活用していた。2.学生は、援助時の意図的なユーモアの活用や工夫により、子どもや家族の緊張緩和、処置や検査への意欲を引き出す効果を捉えていた。3.学生は、子どもや家族が笑うことで場が和み、互いの心理的距離が縮まったことに気付いていた。4.学生は、教員や医療者の意図的なユーモア活用にも気づいていた。5.カンファレンス中の笑いは、学生-指導者間の緊張緩和に繋がった。以上より、意図的にユーモアを活用した援助プロセスをカンファレンスで共有することは、学生の実践能力の向上の一助となる。

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© 2008 一般社団法人 日本小児看護学会
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