日本小児看護学会誌
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研究
入院中の子どものセルフケア能力・親のケア能力向上への看護を測定する尺度の開発
長谷 美智子櫻井 育穂辻本 健瀧田 浩平添田 啓子
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2022 年 31 巻 p. 53-60

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抄録

 「入院中の子どものセルフケア能力・親のケア能力向上への看護を測定する尺度」を開発することを目的に、小児専門病院に入院していた子どもを育てている家族300名を対象に質問紙調査を実施し、信頼性と妥当性を検証した。分析対象は78名分(有効回答率70.2%)であった。項目分析と探索的因子分析により17項目3因子が抽出された。さらに、確認因子分析により探索的因子分析で得られた仮説モデルの適合度が確認された。信頼性では、クロンバックα係数は尺度17項目全体が0.961、因子別では0.902~0.927の範囲であった。外的基準としての「看護師の支援度」との相関係数は0.637であった。「入院中の子どものセルフケア能力・親のケア能力向上への看護を測定する尺度」は一定の信頼性と妥当性を備えていると言える。今後臨床の場で活用できるものと考えられる。

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© 2022 一般社団法人 日本小児看護学会
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